かつては「一家に一台」「車を持ってこそ大人」といわれていた時代。
しかし今、若者からシニアまでマイカーを手放す人が急増しています。
その背景には、経済事情だけでなく、社会の変化や価値観の移り変わりが影響しています。
この記事では、マイカーを手放した人たちのリアルな声や傾向、そして今後のカーライフのあり方について詳しくご紹介します。
■ 手放す人が増えている理由とは?
① 維持費の負担が重すぎる
パーク24の調査によると、「車を手放した理由」として最も多かったのが維持費の高さ。
車検、保険料、自動車税、ガソリン代、駐車場代…持っているだけで年間数十万円はかかります。
「乗らない月も、駐車場代や税金がかかるのがバカらしくなった」
— 東京都・30代男性
乗る頻度が減った現代では、「所有している意味がない」と感じる人が増えています。
② ライフスタイルの変化
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テレワークの普及
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都市部への引っ越し
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高齢による運転免許返納
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子育て終了後の生活の変化
といったライフイベントの変化により、「車がなくても困らなくなった」というケースが多くあります。
「定年退職後、夫婦2人の生活になって車を手放した。歩くことが増えて健康にも良い」
— 兵庫県・60代女性
③ 車がなくても移動手段が充実してきた
都市部では、鉄道・バス・タクシーの整備に加え、近年ではカーシェアや電動キックボード、タクシーアプリなどのサービスも増加。
「乗りたいときだけ借りられるカーシェアで十分。所有する必要がないと感じる」
— 大阪府・20代男性
“必要なときに使う”というスタイルが、所有の概念を大きく変えています。
④ 故障や老朽化をきっかけに「買い替えずに手放す」
車の買い替えを検討した際、
「高いローンを組んでまで持ち続けるべきか?」
と立ち止まる人が少なくありません。
若年層では、「飽きたから」「維持が面倒」などライトな理由で手放す傾向も見られます。
■ 年代別に見る「手放し派」の特徴
年代 | 傾向 |
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20〜30代 | 車を“所有する意味”を見出せない。サブスク・カーシェアで十分 |
40〜50代 | 教育費・住宅ローン・介護など出費が増え、節約目的で売却 |
60代以上 | 運転に不安を感じる・免許返納・生活範囲の変化 |
■ 車を手放した人は、どうしてるの?
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近場は自転車や電動アシスト
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通勤は電車+徒歩
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必要時のみカーシェア(特P、タイムズカー、Anycaなど)
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荷物が多い時はタクシーアプリや軽貨物配送を活用
「不便になるのでは?」という心配をよそに、
手放したことでストレスや固定費が減ったという声が多数です。
■ まとめ|「持たないカーライフ」は新しいスタンダードに
マイカーを手放す理由は人それぞれですが、共通して言えるのは――
「車を持っていなくても、快適に暮らせる時代になった」ということ。
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お金のゆとりが生まれる
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生活に合わせて柔軟に移動手段を選べる
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駐車場問題やメンテナンスから解放される
そんなメリットを感じて、手放す選択をする人は今後さらに増えていくでしょう。
あなたのカーライフ、本当に「所有」がベストですか?